独身主義分析 [エッセイ]
わたしは独身主義である。こうはっきり述べると、女性を子供を産む「装置」扱いした人や、それに賛同する人たちに叱られそうだが、独身を主義とすることと、結果として独身となっていることとは分けて考えたいと思う。ここでは、自分の場合について分析してみる。
理由その1。自分の求める家庭の理想像があまりに完璧すぎて、到底実現できそうにないこと。これは、自分の家庭環境の歪みの部分に多く光が当たっていることの顕れであり、完全無欠の家庭などあり得るはずはないと知っていながらも、なおやむことのない理想の家庭への強い憧憬の顕れである。
理由その2。姓の問題が絡むこと。現在の日本の社会では、夫婦別姓は法的に認められていない。そして、家の跡継ぎ問題もなくなってはいない。どちらかの姓が消滅すれば、どちらかの「お家」が消えるということも現代では大いにあり得るということだ。また、改姓は、自ら望んだことではない限り、個の消滅に他ならない。われわれは一体、姓名以外の何で以って自分が自分であることを確認し、それを証明するのだろう。苗字が変わっても、私は私です。とよく聞くが、それは自分にそう言い聞かせているだけのように聞こえる。
理由その3。子供の問題。これは、最近の男女共同参画基本法というものに悪いが、土台無理な話である。男性はどれだけ頑張っても、胎内で子供を育てることはできないのだ。男女の区別が生物学的に存在するということ、人間は動物の一種であることを考えれば、種の保存に関してそれぞれの役割分担があって当然である。2人で平等に、なんてことは絵空事なのだ。
血のつながらないふたりの時間が保てなくなることも大きな意味を持つ。子供は、半分は自分の遺伝子を持っているので、自分にとって特別な存在であってしかるべきなのだ。だが、配偶者となるべき人は、何もかもが全て異なる人である。この関係の重みは血を超えている。
突き詰めると、結婚という概念そのものさえぼやけてきてしまうから、このことは、個のレベルで扱う分につけては、さほど重要性を持たないということになるのかもしれない。もっと大きな枠組みの中で初めて、結婚はその存在を維持しているのであろう。








はじめまして。
理由その2あたりがとっても私は好きです。
私は私だけど、私は分かるけど、姓がかわったら私をどう証明するのでしょうかね。
by anchoretsu (2007-03-13 13:13)
anchoretsuさん、コメント有難うございます。
姓の問題は難しいですね。私たちは戸籍によって管理されているので、自己証明の難しさを痛感させられます。自己の消滅とか、存在証明ができないとなると、恐ろしいですよね。
by y-yukari (2007-03-14 00:14)